PR

日本刀 現代の最高の技術を駆使しても古代の日本刀を再現できない、古の技術の結晶 日本刀 天下五剣!!

広告
日本刀 歴史

日本刀の最高傑作として知られる「天下五剣」は、数多くの名刀の中でも特に評価される5振りの刀を指します。
それぞれの刀には独自の美しさと歴史的な背景があります。

広告

天下五剣

今回は、国宝に指定された名刀を五選ご紹介します。

明石国行(あかしくにゆき)   :鎌倉時代の刀工「来国行」によって制作された名刀で、丁子乱の刃文が特徴です。

大包平(おおかねひら)     :平安時代末期の「古備前」と呼ばれる刀工「包平」によって作られた国宝の太刀です。

童子切安綱(どうじぎりやすつな):平安時代の名工「大原安綱」によって作られた太刀で、美しさと凄まじい切れ  味を誇ります。童子切という号は、源頼光が鬼を退治した伝説に由来しています。

三日月宗近(みかづきむねちか) :平安時代の名工「三条小鍛冶宗近」によって制作された美しい太刀です。刀身にある打除けが三日月のように見えることから名付けられました。

亀甲貞宗(かめのこさだむね)  :鎌倉時代の刀工「貞宗」によって制作された名刀で、鹿児島県の照国神社が所蔵しています。

明石国行(あかしくにゆき)

明石国行(あかしくにゆき)

指定情報
種別 国宝
名称 太刀〈銘国行/〉明石国行

基本情報
種類 太刀
時代 鎌倉時代
刀工 国行
刀派 来派
全長 96.8 cm
刃長 76.5 cm
反り 3.1 cm
先幅 2.06 cm
元幅 3.03 cm
重量 717.0 g
所蔵 刀剣博物館(東京都墨田区)
所有 公益財団法人日本美術刀剣保存協会

特徴
鎬造、庵棟、腰反高く踏張あり、鋒猪首。鍛小板目、地沸つく。刃文小乱丁子交り、足葉入り、小沸つく。帽子乱込み、小丸、僅かに掃かけ、彫表裏に棒樋、表掻流し、裏掻通し、表裏樋中腰に三鈷剣の浮彫がある。茎生ぶ、栗尻、鎬目切、目釘孔三、在銘。

鎌倉時代後期に、山城国の来派の実質的な祖である刀工・国行によって作られました。
来派は山城国粟田口派から派生し、鎌倉時代中期から南北朝時代にかけて隆盛した一派であり、祖である国吉の作刀が存在せず、国行が実質的な祖とされています。国行の作刀はほとんどが太刀であり、その中でも明石国行は白眉であり、身幅が広く当初の姿をよく残しています。

明石国行の名前は、播磨国明石藩主である明石松平家に代々伝わっていたことに由来しています。ただし、明石国行の来歴には不詳の点が多く、どのような経緯で明石松平家に伝来したかは明らかではありません。
俗説として、鎌倉時代の北条家御内人・長崎為基が所持していた国行作の大太刀である「面影」が磨り上げで太刀となり、足利義明や池田輝政を経て明石松平家に伝来したという説もありますが、明石国行には磨り上げの痕跡がないため、これは誤りとされています。

銘備前国包平作(名物大包平)

名物大包平

指定情報
種別 国宝
名称 太刀 銘備前国包平作(名物大包平)

基本情報
種類 太刀
刀工 包平
刀派 古備前派
刃長 89.2 cm
反り 3.5 cm
先幅 2.55 cm
元幅 3.7 cm
先重 0.6 cm
元重 0.75 cm
重量 1350g
所蔵 東京国立博物館(東京都台東区)
所有 独立行政法人国立文化財機構

特徴
鎬造、庵棟、鋒詰まり猪首となり、腰反り高く踏張りあり。地鉄は小板目肌約り、地沸つき、地景交じり、乱れ映り立つ。刃文は小乱れに足入り、匂深く小沸つき、金筋入る。帽子は乱れ込みて返り浅く、二重となる。表裏にやや幅広の棒樋を巧みに掻き流す。茎は生ぶ、鑢目勝手下がり、目釘孔二、表に大鏨の長銘がある。

日本刀の最高傑作「大包平」(おおかねひら)は、平安時代の末期に備前国(現在の岡山県)の刀匠包平が作った刀の最高傑作です。

現代の最高の技術を駆使しても再び創ることは不可能だといわれている名刀です。

江戸時代に岡山藩主の池田光政が、無駄に刀剣を購入することを諫める熊沢蕃山に懇願して入手したという逸話が伝わっていますが、輝政以前の所有者、来歴の詳細は不明です。

童子切安綱(どうじぎりやすつな)

童子切安綱

指定情報
種別 国宝
名称 太刀銘安綱(名物童子切安綱)
‍  附 糸巻太刀、梨子地葵紋散太刀箱

基本情報
種類 太刀
時代 平安時代
刀工 安綱
全長 99.99 cm
刃長 80.3 cm
反り 2.7 cm
先幅 1.91 cm
元幅 2.91 cm
所蔵 東京国立博物館(東京都台東区)
所有 独立行政法人国立文化財機構

特徴
鎬造、庵棟、小鋒つまり腰反り踏張りあり。側肉豊かにつき、鍛えは小板目地沸厚く、沸映り乱れ立ち、地景入る。刃文は小乱れ、足入り、金筋かかり、区上で焼落とす。帽子は乱れて小丸ごころとなり、強く掃きかけて替える。茎生ぶ、先栗尻、鑢目、目釘孔一、目釘孔上棟寄りに銘を切る。

「童子切安綱」は、平安時代の伯耆国(ほうきのくに)(現在の鳥取県)の刀匠、大原安綱が創った最高傑作です。

天下五剣の一つで、大包平と共に「日本刀の東西の両横綱」と称される最も優れた名刀とされています。

清和源氏の嫡流である源頼光が丹波国大江山に住み着いた鬼・酒呑童子の首をこの太刀で斬り落としたという伝承から「童子切」の名がついたそうです。

三日月宗近(みかづきむねちか)

三日月宗近

指定情報
種別 国宝
名称 三日月宗近

基本情報
種類 太刀
時代 平安時代
刀工 三条宗近
全長 cm
刃長 cm
反り cm
先幅 cm
元幅 cm
所蔵 東京国立博物館(東京都台東区)
所有 独立行政法人国立文化財機構

三日月宗近は、平安時代の刀工である三条宗近の作品で、直刀から刀身に鎬と反りのある形式の日本刀へ変化する時期の古い時代の作品です。
制作年代については諸説ありますが、一般的には10世紀後半から11世紀前半もしくは12世紀ごろの作とされています。
名前の由来は、刀身に三日月形の打除け(うちのけ)が多くみられることによるものです 。

亀甲貞宗(かめのこさだむね)

指定情報
種別 国宝
名称 亀甲貞宗

基本情報
種類 打刀
時代 鎌倉時代(14世紀)
刀工 貞宗
全長 88.4 cm[1]
刃長 70.9 cm
反り 2.4 cm
先幅 1.8 cm
元幅 2.7 cm
所蔵 東京国立博物館(東京都台東区)
所有 独立行政法人国立文化財機構

「亀甲貞宗」は、鎌倉時代に作られた日本刀で、国宝に指定されています。
この刀は相州貞宗(通称:彦四郎)によって作られ、正宗に似た整った作風と穏やかな雰囲気を持っています。
刃文は乱れ刃で、茎に亀甲菊花文の彫物が施されていることから「亀甲貞宗」と呼ばれています。
元禄11年(1698年)に尾張徳川家から将軍綱吉に献上されました。

翔びくらげ
翔びくらげ

今回、ご紹介しました日本刀は、古刀と言われており、現在の技術を結集しても再現ができないと言われています。古き良き日本に残る大切な資産を大切に残していきたいと思います。
古刀については、また改めて製造の秘密を検証してみたいと考えています。

引用元

日本刀」2024年6月17日 (月) 02:50『ウィキペディア日本語版』
東京国立博物館ホームページ
刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」

タイトルとURLをコピーしました