普通の大学生がオリンピックに出たいと思った!! 夢を実現させるために奮闘し、念願のオリンピック出場への切符を手に入れた!? 津田真男のオリンピックに懸けた人生!!

英雄伝

青春をオリンピックにかけた津田真男さんを紹介します。

イメージ画像 引用元:AC写真

オリンピックに出たい!

津田真男 つだ まさお、1952年6月19日生れ。
中学、高校と一流の進学校を卒業し、東京大学を目指すが不合格。東海大学へ入学しました。

彼は普通の大学生だった。
たいして勉強もせず、麻雀ばかりやっていて、女性に振られて、将来の希望もない、そういう普通の大学生だった。

ある日、そういう自分に嫌気がさした。こんなことばかりやってどうするんだ、何かスカッとすることをしてみたかった。「オリンピックに出ようと思った」

そう思った瞬間から、彼は別人になった。思いついただけでなく、実行に移した。

急にマラソンランナーになったからと言っても勝てるはずがない。強いサッカーチームに入れてくれと言っても混ぜてくれるわけじゃない。

一人でできて、しかも競技人口の少ない種目を選ぶほかない。そう考えて、彼はボートシングルスカルを選んだ。

引用元:「山男たちの死に方」山際淳司 ベストセラーズより

本気の挑戦!!

一人で練習を始めた。早朝のジョギングからスタートし、ウェイト・トレーニングを積み重ね、午後はひたすらオールを握った。

大学を卒業しても、その生活は変えなかった。就職するかわりに、バイトをして一人っきりの競技生活を支えた。本当にオリンピックに出場できそうになってしまったからだ。

一人でオールを握る。それには独特の味わいがある。ボート競技には「エイト」という種目がある。八人の漕ぎ手とコックスが一人、息を合わせて水を切り、スピードを競うものだ。これにはチームワークという楽しさがある。

シングル・スカルは違う。一人なのだ。自分ひとりの力が、すべてを決する。トレーニングをさぼれば、結果は自分に跳ね返ってくる。そのかわり、力がつけば、勝利も栄光もすべて自分のものだ。

いつも一人だったけれど、寂しいことは一度もなかったと、彼は言った。自分で自分を支えられる人間は、孤独に負けたりはしない。

引用元:「山男たちの死に方」山際淳司ベストセラーズより

津田さんは愛車を売り、その資金で自分が乗るボートの製作を依頼しました。しかし個人の注文ということで、ボートの製作を後回しにされてしまい、津田さんはボートがなかなか完成せず、長くかかった製作中は、ひたすら肉体トレーニングに専念したそうです。

この期間にしっかりトレーニングした体は、ボート操船の基礎となりパワーを生み出し、津田さんは操船は未熟でしたが、ボートを漕ぐ力は強く早かったそうです。

少しずつ操船技術を高め、各大会などで優勝することも多くなり、津田さんはメキメキと頭角を表していきました。

そしてとうとう彼は、オリンピックの代表選手に選ばれました。

1976年モントリオール大会。

しかし、ボート競技はエイトのみの出場と漕艇協会が決定し、津田さんは参加できませんでした。

津田さんは、挫折感を楽観的に乗り越えて、次のオリンピックに向け、再び猛練習を始めます。
そして奮闘した4年が過ぎ、

1980年モスクワ大会。 

しかし、ソ連(ロシア)がアフガニスタンに侵攻しており、それに講義するため、米国を始め西側諸国がモスクワ大会への参加をボイコットし、日本も不参加となりました。

1980年に開催されたモスクワオリンピックにおいて、日本はアメリカをはじめとする西側諸国とともに、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻を理由に競技参加を棄権しました。

当時、ソビエト連邦はアフガニスタンに侵攻し、紛争が続いていました。これに対して、アメリカをはじめとする西側諸国は、ソビエト連邦を非難する声明を出し、オリンピックへの参加を中止するよう呼びかけました。

日本政府も、アメリカなどと同様に、ソビエト連邦によるアフガニスタン侵攻を非難し、オリンピック参加の中止を決定しました。このため、日本はモスクワオリンピックに参加しなかったことになります。

一方、この棄権に対しては批判的な意見もあり、国際オリンピック委員会(IOC)も、政治的な理由による棄権はオリンピックの精神に反するとして、西側諸国に対して批判的な立場を示しました。

津田さんのオリンピック出場という奮戦は、とうとう最後まで叶いませんでした。
しかしその目標のために費やした時間は無駄ではなかったと、津田さんは言いました。

「選手生活はやめてしまったけれど、たった一人の戦いも、捨てたものじゃない。」

翔びくらげ
翔びくらげ

残念ながらオリンピックに出場することはできませんでしたが、津田さんの生き様に深く感銘したのは私だけではないと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考文献】

KKベストセラーズ 「山男たちの死に方」山際淳司
角川新書 「たった一人のオリンピック」 山際淳司

タイトルとURLをコピーしました